ブラウニー③ 折れた手首パーツの補完
タイトルと画像が全てです。
といってしまうと画像一枚で全てが完結するので、もう少し詳しく説明していこうと思います。
今回も可愛いドール写真はありません!
ブラウニーの手首をぼっきりやってしまったオーナー様の参考になれば幸いです。
事の発端は…
中古の中古でお迎えしたブラウニー。
やっと届いて、開封&検品。
えぇ、えぇ、DOLKさんの専用ページでも「手首はとっても繊細なパーツだから気を付けてね」的な説明がある問題の手首ですよ。
「確か手首外せたはず…」
ぐいぐい引っ張るも微動だにしない手首。
折れやすいパーツだっていうから気を付けないとなあ。ん、外れそう?(ポキッ)
……しばらくショックで動けませんでした。
最初から関節が弱っていたのか、自分がぼきっと力任せにねじ折ってしまったのか。我が家へ流れ流れてくる過程で既に劣化していたのか。
そうでなくてもキャストも10歳オーバーになれば劣化しますよねって話。
さて、最初は分解せずに補修を試みました。
無事な方のパーツは外しにくいものの無事にハンドパーツを外せたので、よくよくそのパーツを観察し、形状だけなら復元できそうだと考えたわけです。
→パテで折れた部分を成型&ネジと極小ゴム状パーツを元の位置に復元
見た目はそれっぽくなりました。
が、結果は惨敗。何を使って復元したパーツを張り付けても手首をつけると外れてしまう。
一応ハンドパーツが折れた部分にギリギリ引っ掛かるので、ひっつきむしで恰好だけは整うんですが、どうにも扱いが面倒で仕方ない。
結構長いこと考えました。漂白してる間も、寝ながら犬の散歩をしながら、頭の中であれこれこねくり回してました。
そして思いついたのが、ワイヤーとおゆまるで手首パーツの代替品を作ることでした。
【使用したもの】
・ワイヤー(セリアのアクセサリー用ワイヤーを使用。0.5mm)
・おゆまる少々(肌色に近いか透明)
・マルヤットコ
・ヤットコ
・ペンチ
・エンボスヒーター(お湯で代用可)
ワイヤーの代わりにTピンの軸だけ切っても使えると思います。
【オリジナルのパーツとの比較】
オリジナルの手首とボディを繋ぐパーツをよく見ると、紐を通す部分と、手首を固定するための軟質パーツが鍵であることがわかります。
実際ブラウニーは小さくてもよく考えられたボディで、各部の構造一つ一つに稼働を補助する構造を読み取れますが、自分で作れる範囲で代替パーツを作ってみました。
【作り方】
1.マルヤットコにワイヤーを引っ掛け、中央がシェイプした二重かんのような形を目指してワイヤーをこねくり回す
※二重にするのは強度を出すためとオリジナルパーツの厚みに近付けるため
幅3~4mm×長さ6mm
オリジナルパーツと比較しながら、実際にパーツを組み微調整する。
2.オリジナルパーツに近い形状ができたら、少量のおゆまるを温め、パーツの片側を覆うように取り付ける
写真のようにカンから抜けないようにしっかり付けること。
3.カンがハンドパーツの中で引っ掛かり、おゆまるがはみ出ないように微調整する
※途中冷めて固まるので、オリジナルのパーツを熱してしまわないようおゆまる部分だけ再加熱して調整してください、
(高温でキャストは変形します!!←極小手首の関節でやらかしました…)
おゆまるが熱いうちに指先で捏ねて成型します。
大きすぎても入らないし、小さすぎるとうまく固定できないので、実際に組み立てながら調整します。
4.ハンドパーツを付けた状態で、手首関節に通し、ゴムが通るか確認
カン部分を手首の大きい方の穴から通し、細長い溝から通したゴムがカンに通せるかチェックする。
組んだ時におかしな隙間ができたりしなければOK!
代替パーツは基本的に外から見えないので、機能さえ問題なく果たせれば少々不格好でも問題ないと思います。
手首パーツをぼっきりやってしまった方。修復に挑む際は自己責任でよろしくお願いします(オリジナルパーツは折れていても参考になるので無くさないようにしてくださいね!)
デフォルトの手首パーツだと、お着換えの度、ハンドパーツを外す度へし折りそうで怖かったので調子に乗って両方とも交換してしまいました。
結果は上々。
多少不格好ですが、オリジナルのパーツをへし折る恐怖がなくなり、手首も付けやすく外しやすくなったのでお着換えのストレスが軽減しました。
長くなったのでテンションゴム張り替え編に続きます!
メイクも相当迷走しましたが、とりあえず… ドールに興味のない第三者から可愛いと言ってもらえたので可愛くなったんじゃないかと思ってます(そのうち新しい顔も出します)